廃棄物処理の効率化には、適切なコンベアの選定が不可欠です。本記事では、ごみ処理場・リサイクル現場で活躍する廃棄物用コンベアの用途や仕様、導入事例、対応メーカーについて紹介します。
ごみ処理場・リサイクル現場では、扱う廃棄物によって課題も様々です。適切な仕様のコンベアを選ぶことで、メンテナンスの負担を軽減し、作業効率の向上につながります。
そこで、ごみ処理場やリサイクル現場で発生しやすい課題に対応するために適したコンベアの仕様をいくつか紹介します。

破砕機から排出される破砕物を搬送するため、大型チェーンを採用し、スラットコンベアを製作した事例です。スラット板の隙間をなるべく無くし、噛み込みなどのトラブルでコンベアの運用が停止しないよう配慮した設計になっています。
同型のもので、製鉄所や鉄鋼業界にも導入実績があります。
※参照元HP:サンエイ
(https://sanei-cv.co.jp/search/slatzconveyer_0375/)
焼却灰や粒状廃棄物、再利用物の搬送は飛散の問題があるため、密閉構造での搬送が必須になります。その搬送の多くは有軸スクリューコンベアを使用しておりましたが軸への付着や軸受部への灰の付着などにより日々のメンテナンス負担が大きいものでした。
無軸コンベアに変更して、付着の軽減などにより日々のメンテナンス負担が少なくなりました。
※引用元HP:新光工業
(https://www.kk-shinkokogyo.co.jp/use/#sectionB05)
導入場所別にコンベアメーカーを特集
コンベアの導入場所によって、搬送物が細かかったり衛生管理が必要だったり、求められる性能や機能が変わります。そこで当サイトでは「鋳物・石油化学工場・リサイクル施設」「製菓・精肉・水産加工工場」「物流センターや倉庫」の導入場所別におすすめのメーカーを厳選して紹介。
メーカーにより、得意不得意があるのでコンベアメーカーを探している方はぜひ参考にしてください。
※2024年12月4日調査時点で、Google検索にて「コンベアメーカー」と検索して表示された会社のうち、公式HPに「ごみ処理業」「産業廃棄物運搬業」「リサイクル業」のいずれかに対応しているコンベアを扱っていることが明記されていた会社を紹介。
日本ファンドリーサービスは、愛知県小牧市に拠点を構え、鋳鉄用資材・副資材を専門に取り扱うコンサルティング商社です。世界中から優れた設備や技術を発掘・リサーチし、製造現場の課題解決に貢献しています。
独自のネットワークを活用し、生産性向上・品質改善・コスト削減など、お客様それぞれの状況に応じて、柔軟な提案を行っている会社です。

ダブルベルトコンベアは、2枚のベルトで搬送物をしっかり挟み込み、傾斜や垂直方向でも安定した搬送が可能な設計になっています。また、専用のピットが不要な床置き仕様のため、限られたスペースでも導入しやすく、設置コストを抑えられます。
ベルトに付着した搬送物はスクレーパーで除去されるため、混入を防ぎ、異なる種類の廃棄物を扱う現場でも安心して運用できるでしょう。
搬送物の荷こぼれや飛散防止にも配慮されており、作業環境の改善が期待できます。
大峰工業は、創業から約60年の歴史を持つチップコンベアメーカーです。片持ち式スクレーパーコンベヤを開発し、他にも多数の特許を取得しています。
国内外の自動車工場において納入実績があり、業務の自動化や、合理化、省人化などを支える製品を提供しています。チップやスクラップの搬送に関する相談に対応しており、部品交換時においても、迅速な対応や安定供給に努めています。

大峰チップコンベヤ・タテ型は、プレススクラップや切り屑の搬送に適したコンベアです。チェーン駆動の片持ちスクレーパー方式を採用し、異物の噛み込みによる摩耗を抑えながら安定した搬送を行います。
スクレーパーは自重でシュート底板に接する構造のため、異常磨耗などの負荷がかかりにくく耐久性にも配慮されています。さまざまな削り屑に対応し、切削剤を含む環境でも使用可能です。
アドバンは、バケットコンベアの専業メーカーです。
創業から50年、コンベア製造に42年の経験を持ちます。主力製品「アドバンリフト」は、バケット常時上向き型の設計で、多様な粉粒体搬送に対応します。これまでに約40年で2,200台以上の納入実績(2025年1月調査時点)があり、複雑な形状である粉粒体の搬送処理技術は業界内で幅広く使用されています。
廃業メーカー製のバケットコンベアの部品交換やメンテナンスにも対応しており、これまでに培ったノウハウを活かし、お客様の搬送課題に応えています。

アドバンリフトは、オーバーラッピング式連続バケットコンベアです。バケットのフランジが重なり合っているため、隙間をなくし、こぼれや飛散を抑えながら安定した搬送が可能です。バケットは常に上向きなため、下向きのものに比べて戻り時にこぼれが発生するということがありません。
標準S型・傾斜型・多排出型など、用途に応じた輸送形状を選択でき、さまざまな搬送ラインに対応可能。焼却灰や木片チップなどの搬送にも活用できます。なお、付着性の高い物体を除く、様々な粉体や粒体の搬送に適していますが、ごみ処理やリサイクル用途での使用について公式サイトでは明記されていないため、詳細はメーカーにご確認ください。
轍産業は、創業50年を迎えた歴史ある企業で、制御機器の販売事業、制御システム事業、産業機械事業の3つの事業を展開。
大手物流システム総合メーカーと協力し、コンベア製品の設計や製造、販売に携わっています。
また、単品の製作や販売だけでなく、制御を組み込んだシステム構築にも対応し、お客様の多様なニーズに応える柔軟なサービスを提供しています。
廃棄物用コンベアの詳細な製品紹介が公式HPに記載がないため、製品事例をご紹介します。

轍産業はコンベアの設計・製作・販売を行っており、特注コンベアの要望にも対応可能です。産業廃棄物や残土など重量のある搬送物に対応するため、大型で頑丈な構造を採用し、大量搬送が可能な設計になっています。
詳細な仕様については、メーカーへお問い合わせください。
アローテクノは、お客様のニーズや製造環境にあわせて設備やシステムを提案している企業です。約50年以上にわたり、切屑の運搬や破砕、切削油の脱油・回収装置などの自動化を追求してきました。
また、幅広い切削チップを効率的に自動搬送する「アローライナーコンベアー」を独自開発。工場環境の作業効率化や改善に加えて、切屑や切削油の分別およびリサイクルを通じて社会環境への配慮も徹底しています。

スーパーパイプコンベアーは、短片状切粉の搬送を目的とした三次元配管式コンベアです。カーブ・直角・Uターンなど用途に合わせてパイプを組み合わせ、自由なレイアウト設計が可能で、工場や既存設備への後付け設置にも対応。
密封搬送により、こぼれや臭いの発生を抑え、クリーンな作業環境に配慮しています。
さらに、負担のかかりやすいコーナーには、耐摩耗鋼製プロテクターを採用し、ワンタッチで交換できます。産業廃棄物や生ごみの搬送も適しており、省スペースかつ効率的な搬送が可能です。
冨士コンベヤーは、1950年創業のベルトコンベア専門メーカーです。半世紀以上にわたり、業界の中枢的役割を担い、ベルトコンベアの開発に注力。電動調整キャリヤ及びリタンなど、特許・実用新案の登録実績は50件(2025年1月調査時点・公式サイトより)を超えています。東京・九州に拠点を持ち、高品質・低コストな製品開発を目標に、地域社会への貢献に取り組んでいます。
自動組立ラインや溶接ロボットを含む省力機器を自社開発および導入し、徹底した品質管理に力を入れています。
詳細な製品紹介が公式HPに記載がないため、製品事例をご紹介します。
ベルトコンベア専門メーカーである冨士コンベヤーは、設計・製作・据付だけでなく、ベルトコンベアの蛇行を抑制し、運行を円滑にする電動調整キャリヤ・リターンや、落鉱・落粉を防止するベルト円筒反転装置などの様々な部品製造・販売も行っています。
画像からは、大型の搬送物に対応し、耐久性の高い部品を使用していると考えられます。
詳細な仕様については、メーカーへお問い合わせください。
サンエイは、お客様のニーズにあわせ、コンベアの企画・設計から製作、取付工事、アフターサービスまでを自社で一貫対応する会社です。スクラップ搬送用コンベアや産業廃棄物搬送コンベアなど、幅広い搬送システムを提供し、これまでに2万社以上の企業と取引実績があります(2025年1月調査時点・公式サイトより)。
また、コンパクト・軽量化を重視した設計や、センサーを組み込んだコンピュータ制御によるシステム化、IoT技術を活用した開発にも対応。海外工場への据付やオンライン指導にも対応可能です。
詳細な製品紹介が公式HPに記載がないため、制作事例をご紹介します。

産業廃棄物の高速搬送を目的としたモジュラーベルトコンベアです。速度60m/minで搬送が可能で、樹脂ベルトよりも高強度なモジュラーベルトを採用。
破損時には部分交換ができ、スプロケットとベルトでの駆動によりスリップや蛇行の心配がありません。
※参照元HP:サンエイ
(https://sanei-cv.co.jp/search/smo_l30_modularbeltconveyor/)
大阪府東大阪市に本社と工場を構える無軸スクリューコンベアのメーカーです。国内設計・製造による高品質な製品の提供をモットーに、特許技術を活かした無軸スクリューコンベアを提供しています。密閉構造により粉塵や臭気の飛散を抑えられるため、ごみ処理場やリサイクル現場での活用も期待できます。
下水処理場や焼却プラントでの用途にも適しており、粘着質や絡まりやすい搬送物にも対応。長距離・傾斜搬送も0°〜90°の角度まで可能です。

無軸スクリューコンベアは、軸がない構造により、搬送物の絡みつきや閉塞を抑える搬送設備です。
0°~90°の傾斜搬送が可能で、コンベア末端部に軸受けがないため、機器同士の接続に制限がない分、省スペースで設置できます。
密閉搬送が可能なため、臭気やこぼれの発生を抑え、作業環境の改善に役立ちます。
低回転で稼働するため、搬送時の騒音が抑えられ、樹脂ライナーの摩耗軽減も期待できるでしょう。最大32mの長距離搬送に対応し、公式サイトでは切粉搬送用や、野菜屑・果実屑搬送用の無軸スクリューコンベアの案内から、様々な用途の紹介が掲載されています。
ここでは、コンベアによる物資の運搬が不可欠な施設の中でも需要が多い、
「鋳物・石油化学工場・リサイクル施設」「製菓・精肉・水産加工工場」「物流センターや倉庫」でそれぞれおすすめのメーカーを紹介します。
引用元:日本ファンドリーサービス公式HP
https://d2eqrvy9.lp-essence.com/
土砂やスクラップを挟み込み、
落下・異物混入を防ぐ
引用元:三機工業公式HP
https://www.hansou.jp/product/conveyor/saniveyor/index.html
簡単に洗浄できる仕様で
HACCP対応をサポート
引用元:メイキコウ公式HP
https://www.meikikou.co.jp/conveyors/rapid_flow.html
作業効率が高い
ローラーコンベアで高速搬送