スラットコンベアを中心に、チェーンコンベアの導入ポイントや導入事例などをご紹介します。
2列のアタッチメント付チェーン間にスラット(板)を固定し、搬送面を形成するコンベアです。搬送物条件によってチェーンのサイズ、スラットの形状等を選定する必要があります。
チェーンコンベアは、チェーンにバケット(バケツ)やエプロンなど、目的に合ったアタッチメントを取りつけて使います。スラットコンベアは、チェーンにスラット(鉄や木でできた板)を取りつけたコンベアです。
チェーンコンベアはパワーがあり、傾斜にも強く、重量物を搬送する場合に使用します。スラットコンベアは板の上に搬送物を載せるので、ベルトコンベアのように搬送物でベルトが傷つくリスクが少ないでしょう。
また、スラットが破損した際には、個別に交換することができます。
ベルトコンベアよりも動作が遅く、チェーンの緊張状態を常に調整しないと、チェーンがゆるんで輸送できなくなるなどのリスクがあること。
また、一般的に搬送面に若干の隙間が発生してしまうデメリットもあります。
ここではチェーンコンベア(スラットコンベア)で搬送するのに向いた製品と向かない製品、導入の際のポイントについて解説します。
スラットコンベアの輸送に向いているのは重量のあるものです。
ベルトコンベアと比較すると耐久性に優れるため、搬送物投入時に衝撃がある場合や、搬送物そのものが硬い場合やエッジが立っているものに適しています。
耐熱性に優れている点もベルトコンベアとの違いのひとつです。
スラットコンベアの搬送に向かないものは粉体や液体。チェーン部分に入り込み、腐食の原因になります。
チェーンコンベアはスピードを速めるとチェーンの摩耗が早くなります。給油などのメンテナンスのコストがかかるので、あらかじめ予算に組み込んでおきましょう。
ここではチェーンコンベアの導入事例をご紹介します。
チェーンの伸び縮みを皿ばねが自動的に調整する、皿ばね式緊張装置を使ったチェーンコンベア。ゴミ焼却炉から出る高温の焼却灰の搬送など、人が入れないような特殊な環境下で使うのに向いています。
台形のネジを使ったチェーンコンベア。ネジを利用してチェーンの貼り具合を調整できる装置です。
プラスチック製のケースを運搬するためのチェーンコンベア。金属が腐食しやすい環境では、耐腐食部品を使用して搬送ラインを作ります。
会社名 | 所在地 |
---|---|
片山チエン 株式会社 |
大阪府東大阪市本庄西2丁目3番43号 |
株式会社 椿本チエイン |
大阪府大阪市北区中之島3-3-3 |
大同工業株式会社 | 石川県加賀市熊坂町イ197番地 |
センクシア 株式会社 |
東京都港区東新橋二丁目3番17号 |
オリエンタルチエン工業株式会社 | 石川県白山市宮永市町485番地 |
アールケー・ジャパン株式会社 | 埼玉県熊谷市冑山668 |
豊州産業株式会社 | 福岡県福岡市中央区長浜2丁目5番 港ビル113号 |
株式会社 徳野製作所 |
石川県能美市粟生町西2番地1 |
株式会社フタキ | 愛知県豊橋市神野新田町字ヘノ割45番地1 |
三高チェン 株式会社 |
東京都葛飾区東立石2丁目9番18号 |
三興商事株式会社 | 大阪府大阪市中央区今橋4-1-1 淀屋橋三井ビルディング |
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課題を克服する搬送コンベアメーカーの選び方
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