チップ搬送用コンベアが得意分野の大峰工業を紹介します。
大峰工業の主力商品はチップコンベア。金属を加工する時に出るチップ(切り屑)をピットに集めるためのコンベアで、スクレーパー(掻き板)を取りつけた「スクレーパーコンベア」と呼ばれるタイプのコンベアです。大峰工業は噛み込みが少なく摩耗しにくい「片持ち式スクレーパーコンベヤ」を開発しています。切り屑の形状を問わず運べるスクレーパーコンベアです。
大峰工業のチップコンベアは自動車工場など製造業者への納入実績が多く、コンベアにも人や環境にも優しい工夫があります。
例を3つあげてみましょう。
特に、ISO14001規格対応適合品「ノンタッチ大峰システム」(※)は、金属チップを直接リフターでトラックに積み込む仕組みで、人体に有害な「切削油」による公害を防ぐために役立っています。
大峰工業は多くの特許や実用試案を申請しており、より効率的な作業環境に貢献するコンベアを開発しました。例をあげてみましょう。
2軸スクリューを回転させて切り屑がスクリューに巻きつかないように工夫し、搬送能力をアップさせたチップコンベア。
7つのバケットを一直線に並べ、その上をチップコンベアが自動的に水平移動。センサーでバケットの位置をとらえて、搬送物をバケットに順次投下するシステム。
工作機械に簡単に取りつけられるマシニングセンター・フライス盤専用のチップコンベア。スクリューの羽根を押さえる装置のおかげで、削り屑がスクリューの羽根に絡まらず、騒音も少なく、省コストで運用できます。
バケットのついたローラーコンベアをX-Y方向に配置。コンピューター制御でバケットを短時間で自動的に交換する装置。機械稼働率が上がります。
大峰工業の特徴をまとめると…
大峰工業は徹底した「現場主義」。常に現場の作業効率化のために努力と工夫を重ねています。特許や実用新案申請も多く、製造業界での導入実績も積んでいます。
製造業ではどうしても粉塵や悪臭、有害物質の管理などの問題が出てきますが、大峰工業はコンベア製造を通じて、製造現場の作業員と地球環境に配慮した作業環境を提供できるよう取り組んでいます。
このサイトでは、搬送コンベアの導入事例が豊富です。こちらも参考にして、御社にぴったりなコンベアを見つけてください。
ヒンジタイプコンベヤ
NC旋盤や大型マシニングセンターなど、工作機械に内蔵できるヒンジタイプのコンベアです。ヒンジプレートは変形しないように6mm板で補強し、嚙み合いをスムーズにしました。大峰独自のドラム式の安全装置がついています。
大峰チップコンベヤ・タテ型
(プレススクラップ用)
さまざまな金属の切り屑に対応できる片持ちスクレーバーコンベア。チェーン駆動なのでパワーがあり、搬送の作業効率もアップ。どの部分に工作機器を置いても、切り屑を集めることができます。
大峰チップコンベヤ・フロア型(プレススクラップ用)
ピットを掘らずに床に直接設置できるコンベア。屈曲した製造ラインに合わせて、自由に上下・左右に屈曲できるフロアコンベアです。工作機械の踏み台の下を通す、踏板を設置して、コンベアの上を人や車が通れるようにするなど、現場の構造に配慮したレイアウトが可能です。
大峰工業の開発するコンベアの導入事例を紹介します。
フロアコンベア工場設置例
金属のチップをキャリーカートに運ぶフロアコンベアです。大峰工業は現場に合わせてコンベアをカスタマイズするのが得意なので、小型のコンベアを並べて効率的な作業環境を簡単に作ることができます。
プレススクラップ搬送用コンベア
プレススクラップ搬送用のコンベアです。底部分の傾斜が片方に寄っているので、プレスの時に出るスクラップは、底の狭い方に自重で集まります。コンベアの底が金属と接する部分が少ないので、摩耗しにくいです。
プレス設置用コンベア
金属のプレス機に内蔵したコンベアです。プレスされた後に出るチップを集め、自動的に搬出します。コンベアはケースの中にあるので、金属のチップが飛び散ることもなく、作業員も危険が少ない環境で作業することができます。
社名 | 大峰工業株式会社 |
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住所 | 大阪府大阪市北区梅田1丁目11番4-1000 |
電話番号 | 06-6344-1117 |
URL | http://www.ohmine.co.jp/ |
課題を克服する搬送コンベアメーカーの選び方
コンベアによる搬送設備を整えることで、業務が飛躍的に効率化できたり、コスト削減に繋がったりと、自社の大きな武器になることが考えられます。そのためには、各社の特徴を把握し、課題解決につながるコンベアメーカーを選ぶことが大切です。
以下では、公式サイトに事例がある会社に注目し、各用途別におすすめのコンベアメーカーを紹介しています。(2021年10月調査時点)